クロックワークナイト1

セガサターン『クロックワークナイト ~ペパルーチョの大冒険・上巻~』を限定販売版の上下巻セットソフト『クロックワークナイト ペパルーチョの福袋』でクリア。

 

トイストーリーみたいな世界観でドンキホーテ然としたゼンマイおもちゃのおじさんが主役。SFCドンキーコング的な3Dキャラクターを使った2Dアクションで、オブジェクトを掴んで投げるアクションが肝だ。ジャンプ・ダッシュに独特の癖があったけど、システム自体はシンプルで、SFCゴエモンシリーズみたくステージのギミックで楽しませる作りだった。

 

クリア時間は2、3時間くらい。難易度はそこそこだけど、決して長くない全4ステージ構成で4800円はなかなか強気な値段だな~という気もする、しかしまぁ俺は2020年に中古で買ってる男なので、コスパの話はあんまり現実味がもてない……やめましょう。

 

本作はセガサターンにおける初のセガ開発のオリジナル作品(移植作品だとバーチャファイターが先)。サターン期における新しいセガの看板作品!みたいな鳴り物入りの推し方だったのに、サターン発売日の11月22日から2週間あとの12月9発売と微妙にローンチに間に合ってなかったり、何故か上・下巻に分かれたり、作品とは関係ないところで心配になってしまう作品だった。

20年経った今見てみると、ペパルーチョのルックスもなかなか愛嬌を感じるけど、当時は何の変哲もないただのおっさんにしか見えなかったし、これに社運を賭けてたセガ、本当にトチ狂ってたな。企画通す時どういう説得したんだろう……「国民的ゲームキャラクター・マリオはおじさんなので、今、おじさんがイケます!」みたいな無茶言ったのかな。そういえば、ステージギミックにマリオオマージュっぽいものが多かったし、実際マジでそういう気持ちだったのかもしれない。

 

ちょっと調べたところによるとEDムービーは単品版のものに加えて下巻に続くエピローグっぽいカットも追加されているらしい。

 

2020年/4月5日